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果報は寝て待て。


by t__a__r__o
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それでもレースへ

それでもレースへ_f0123849_14345017.jpg

ツール・ド・熊野、終了しました
愛三工業レーシングチームとしては個人総合2位
惜しかった〜

写真は第2ステージの補給ポイントからの風景です。
このコース、下り坂の道幅が狭く
ところにより苔が生えててスリッピー
選手達は転ばないように、でもスピードを落とさないように、
神経を使いながら下って行くそうです。

今回は落車後のケアについて少し触れてみます。
自転車レースで転んでしまうアクシデントを「落車(らくしゃ)」と呼んでいます。
そうなってしまった場合、自転車はメカニック、身体はドクターやマッサーが担当し
選手が走れるように全力を尽くします。

マッサーがレース中に処置できるのは(落車の現場に遭遇できるのは)稀で
レース中は選手達の後ろを走るドクターカーのドクターのお世話になりながら
レース復帰を目指します。

僕の出番はだいたいレースの後
つぎのレースに向けてケアをするわけですが
ステージレースだと翌日にもレースがあるので大変です。

まず、擦過傷の手当、打撲の腫れのコントロール、
(出血を伴わない打撲のほうが腫れが酷くなるように思います。)
そしてマッサージ。
ケガの急性期はマッサージをしないほうが良いのは一般的に知られてますが
打撲や擦過傷以外の部分はマッサージが可能なところがあるのです
二次的な痛みを誘発する筋肉や腱の張り、関節を手入れする事で
症状の軽減、制限されていた動作の回復が期待できます。

なので、僕はマッサージをかなり重要視してます。
痛みの種類、数、原因を細分化して解析、
触っても良いところダメなところの判断、
必要な動作の獲得、の3つの要素を柱に治療を進めます。
さらに、翌日以降のレースの距離やコースレイアウトに応じて
刺激量を調節してみると気が利いてオシャレかな〜って考えながら
頑張ってみています。

場合によっては強刺激のマッサージになり
選手からは「落車よりツライ...」って言われてしまう事もあります。
なんかもっと良い方法は無いもんですかね???
良い方法をご存知の方ぜひコメントください!

落車で痛い思いをして
治療でも痛い思いをして
痛い思いをしながらレースに出場して...
選手って大変ですねー
それでもレースへ_f0123849_1173365.jpg

by t__a__r__o | 2008-05-13 14:34